突然ですが稼ぐために立ち上げた自分のブログ、うまく収益につながっていますか?
ブログもれっきとしたビジネスモデルなので、やり方によってはしっかり稼ぐことができますし収入は青天井なので、そこに魅力を感じて参入してきた人も多いのではないでしょうか?
でもいざやってみると、一生懸命書いた記事がPV数100やそこらで止まってしまう。
アフィリエイト収入は発生しないどころかクリックすらされないしアドセンス収入も雀の涙。
これは実際に私がブログを立ち上げて一年半ぐらいまでの実体験ですが、同様の経験をした方や、現在進行形でそのような状態の人は多いと思います。
そこで当記事では、ブログを運営するうえでどうして収益を伸ばせず途中で辞めたり、諦めてしまう人が多いのかについて考え、そのことに対する一つの答えが出たので、記事にすることにしました。
では、本文へどうぞ。
ブログの最大の利点とは
ブログは他のビジネスモデルと比較して圧倒的な利点が一つあります。
それは、参入にかかるコストが極端に低いということです。
他にも利点はたくさんありますが、最大の利点はこれだと思います。
ブログは最小であれば無料で始めることができ、多くかかったとしても年間で5万円もかかることはまずないかと思います。
広告費を多大にかけることでコストは上がりますが、それでも他のビジネスモデルと比べても圧倒的に低いコストで運用できることが、ブログの最大の利点であるといえます。
ブログの最大の利点が最大の欠点
なぜブログの最大利点であるコストの低さが最大の欠点なのか?
結論から申し上げると、(ブログに関して)全然お金がかかっていないから、心のどこかで本気で稼ごうとしてない。
ということ。
どういうことか詳しく解説していきたいと思います。
みなさんは「プロスペクト理論」というものをご存じでしょうか?
よく、プロスペクト理論で説明に用いられるのは、宝くじです。宝くじに当選して、数億円を手に入れる確率は限りなくゼロに近いはずです。100万円でも、同様です。それでも、人は宝くじを購入します。それは、「当たるかもしれない」と思うからです。
購入する本人も、心のどこかでは、「ハズれるに決まっている。お金の無駄遣いだ。」と思っています。だからこそ、「タバコやお酒をやめて浮いたお金で買うから良いんだ」とか、「買わないことには当たらない」などと、自分に言い聞かせるわけです。
それでも、やはり、限りなくゼロに近い当選確率の宝くじを、自分ならば かなりの確率で当選すると信じて(歪んで認識して)いるから、宝くじを買うわけです。
このように、プロスペクト理論では、事象の確率を歪めて認知する(バイアスがかかる)ことによる人の行動を説明しています。
引用:かんでんCSフォーラム
引用文がプロスペクト理論の簡単な説明になるのですが、プロスペクト理論によると、人間は目先の小さな利益には飛びついてしまいがちで、損失についてはなかなか許容できないという心理が働くのだそうです。
そして、プロスペクト理論では、「人は損失を避けようとする習性がある」と考えられています。この損失を避けようとする人間の思考の習性を、「損失回避性」と呼びます。
人は目の前に「利益」(例えば10万円を得る)があると、利益(10万円)が手に入らないというリスクを回避しようとします。逆に、損失(10万円を失う)に向き合う場面では、損失(10万円を失う)を回避しようとします。
引用:かんでんCSフォーラム
投資の世界ではプロスペクト理論がよく論じられるのですが、「ブログの世界でそれ、関係ある?」と思ったそこのあなた。
例えば、新規店舗を立ち上げるのに1億円かけた事業を、「売り上げがあがらないから」と簡単にあきらめることができますか?すぐに潰すことが出来るでしょうか?
ほとんどの方の答えは「NO」で、必死で集客できる方法を勉強し、原因を探りながら存続できる方法を模索すると思います。
その結果、赤字のまま人件費や家賃などのランニングコストを垂れ流しにしてさらに赤字が広がり、取り返しのつかないことになるという結果になり得ます。
「もしかしたら事業を盛り返せるかもしれない」と根拠のない期待に賭けてしまうのがプロスペクト理論です。
つまり、大きな損失からさらなる損失を防ぐ前に、損切りして新たにスタートを切ることが、最善であることがほとんどなのですが、ほとんどの人はそれが出来ない。
逆に、ブログではサラリーマンのお小遣い程度のお金しかかかっていないから簡単に『損切り』つまりは諦めたり辞めたりすることができてしまうのです。
(人生において)損失にも感じないほどの出費であれば、上手くいかなくてもしょうがないという楽観的な気持ちになりやすく、その結果、ブログ界隈では結果を出せずに辞めてしまう人が後を絶たないのではないかと思います。
ここで少し余談にはなりますが、実はこの記事もプロスペクト理論を応用して執筆しています。
気付いた人はいるでしょうか。
ヒントとなる引用文を下記に残しておきますね。
ところで、世の中には、人間の「損失回避性」を突いた販売促進/キャンペーンが溢れています。
・今だけお得!
・このチャンスをお見逃しなく!
・期間限定!
・先着100名さま!
そんなキャッチコピーが、ネットにも店舗にも溢れ返っています。
それは、「このチャンスを逃したくない。損をしたくない。」という人間の心理に働きかけているのです。
引用:かんでんCSフォーラム
プロスペクト理論はこのように応用して利用することも可能なのです。
次章では、ブログで現状稼げていない人や、もうやめようかなと思っている人が、どういう行動をとればいいのかについて言及していきますので、最後までお付き合いいただければと思います。
プロスペクト理論を応用して稼ぐ
結論としては、ブログで稼ぐための一つの方法として、「取り返したいと思えるだけのコストをかける」ということが現状ブログで稼げていない人には必要なのではないかと思います。
つまりは自分や自分のブログに投資し、プロスペクト理論に陥った状態にするということ。
逆説的な方法にはなりますが、思っている以上にプロスペクト理論は正常に機能します。
ブログを成長させるためにコストをかけるわけですから、必要経費であると考える必要があります。
ただし、闇雲にお金をかければいいというわけではないので、コストのかけ方としてよくない例と良い例を下記にまとめます。
ブログコストのかけ方の良くない例
・むやみやたらに書籍を買う
読みもしない本を買った経験はありませんか?ちゃんと読んで実践できるものであれば、書籍の購入は絶対に必要なものといえますが、大概の場合は読んで満足するケースがほとんどではないでしょうか?
目的はブログで収益を挙げたり、アクセスが集まるサイトにすることなので、読むだけではノウハウコレクターになってしまいます。
・記事の執筆を外注依頼する
効率的に思える外注依頼ですが、安定して稼ぐことが出来ていない段階での記事の外注は、あまりおススメできません。
外注することで、普遍的な記事は量産することができるかもしれませんが、それでは他のブログとの差別化ができません。
個性が光る独自性の高いブログをつくるためには、自分自身で書くことが不可欠です。
・有料セミナーへの参加
セミナーの参加は無駄な出費である可能性が最も高くなるコストのかけ方であると思います。
稼げる根拠も保証もないのに多額の参加費を払って時間まで無駄にしてしまう可能性が。
もちろん、しっかりとした内容のセミナーもあると思いますが、詐欺まがいのセミナーが増えすぎたせいで、参加する側が見分けにくくなってしまっています。
以上がブログにかけるコストとして良くない例の一部です。どれも、自分自身とブログの成長を遅らせたり、損ばかりが大きくなる方法であるといえるため、おススメできません。
ブログにコストをかける良い例
次に紹介する例は、ブログにかけるコストの良い例です。
効果的で必要不可欠な部分にコストをかけることで、ブログの成長を加速させるものばかりですので、おススメの方法です。
・紹介したい商品や関連商品を実際に購入してみる
レビューなどをもとに商品の紹介をするのではなく、自分で実際に購入し、体験することで商品やサービスの紹介がしやすくなり、自分のブログにとってはプラスに働くでしょう。
事業申請を行うことで経費として計上できる場合が多いので、実際に購入し、体験することは必要なコストだと言えるでしょう。
ちなみに購入する際は、ポイントサイトなどを経由して購入することで、通常のポイント付与+αキャッシュバックを受けられお得に購入できます。
利用登録無料のポイントサイトはこちらがおすすめ→ハピタス
・ライティングスキルやワードプレスの運用の学習に投資する
ブログの運営に特化したスクールがあることはご存じでしたか?
ワードプレスサイトの構築から運用、CSSやHTMLなどの必須知識が学べるスクールなのですが、大体は年間20万円~30万円ほどかかります。
これだけお金をかけると後戻りできない気持ちになり必死になると思います。
でも、ちょっと高すぎな気も・・・。
自宅でのオンライン学習のみで完結させられるWPHack講座なら、5万円ほどで講座を受け放題なので、コストに見合ったリターンを受けられるのではないかと思います。
独学で進めていくのに不安を感じる方は、必要経費として学習にお金をかけることはおすすめのコストのかけ方です。
・広告掲載費をかけて出稿する(条件アリ)
広告掲載費を支払うことで、アクセスアップを見込めるためコストをかけるなら広告費に使用するのもおすすめです。
しかし、誰もが広告費をかけることで稼げるようになるわけではないため、注意が必要です。
しっかりと収益化までの道筋ができている記事や、収益につながった実績のある記事でないと、アクセスが伸びたとしても収益は伸びません。
アドセンス収入目的の広告掲載も同様です。アクセス数に対して広告掲載費を払うケースが大半なので、アドセンス広告しか配置していないような記事を広告に出稿したところで赤字確定です。
以上が、ブログにコストをかける良い例です。
ポイントは、自分にとって有益なものを確実に手に入れられるかどうかだと思います。コストをかける際は、そこだけは誤らないようにしましょう。
さいごに
ブログは様々な利点を最大限に活かすことができれば、とてもよいビジネスモデルであることは間違いありません。
しかし、利点を活かせない場合、早期に撤退してしまう可能性も大いに高まってしまうのも事実。
コストが低いことは最大の利点ですが、そこに甘えすぎて辞めてしまっては本末転倒。
必要なコストをかけて自分を追い込むことも必要な手段であると私は考えます。